かわいいったらかわいい。
024 どうしてほしいですか
「ん、んん…っ…」
膝の上でもがいている。
でも腰を押さえているから君は逃げられない。
だからきっとせめてもの抵抗として、顔を私の服に埋めているんだろう。
いやだ、と左右に振られる髪の間から形のいい耳が覗く。
そこは火照った色をしていて、私は引き寄せられるように噛み付いた。
「ひっ…」
びくん、と小柄な体が跳ねる。
何をするんだ、と怒った君は埋めていた顔をやっと上げた。
群青色の目は潤んで甘く歪んでいて、もう理性なんか吹っ飛びそうだ。
「かわいい。」
「うるさい…っ!」
「だから、もう…ふふっ」
それがかわいいんだってば、と笑えば怒った君はまた顔を埋めてしまった。
手の中で散々弄んだ君の性器はもう限界まで膨らんでいて、とろとろと粘っこい透明な液を漏らしている。
でもまだイかせてあげない。
理由なんて簡単、もっともっと可愛い君を見続けたいからだ。
「ぁっ…く…ぅ…」
声が漏れるのが嫌なのか、君が私の服を噛み締める。
そうやって意地を張って耐えているのがかわいくてかわいくてさらにいじめたくなるのだけれど、きっと君はそんなこと気付いてやしないのだろう。
いや、気付いていたとしても、こうするしか出来ないのもしれない。
君はプライドが高いのだ。
けれど世の中にはその高いプライドを意地でもへし折りたい人種が存在する。そう例えば、私のように。
「――や、ぁぁあっ…!?」
ぬめった尿道口に爪を立てる。
高い声が上がって、こぽりと大きく先走りがあふれたけれど、達することは出来なかったようだ。
体を震わせたままの君がこちらを見上げてくる。
懇願するようなその瞳は、もう限界だと訴えていた。
「ろ…ろぉし…っ…」
「なぁに?」
「ぁっ…も…もぅ…おねが…」
いっそう歪んだ目の端に涙が溜まる。
ああもうだから、そんな表情をされると敵わないんだ。
もっと、見たくて。
「何を、お願いされようか?」
「〜〜っ…わ、わかってる…くせ、にっ…」
「んー?」
「ぁ、あなたは…ひっ…ズル…いっ…!」
「そうかなぁ。」
「そう…ですよっ…!」
からん、からん、と一つずつ、君のプライドが崩れていく音がする。
ぎゅっと瞳が閉じられて、白金の睫毛が震える。
形のいい唇が迷ったように開かれて、閉じて、また開いて。
私の望んだままの言葉を紡ぎだそうとしている。
「老子、ろぉし…っ…」
「ふふっ…ねぇ、なぁに?申公豹。」
「ぁ…だから、…だからぁ…っ」
「ぃ――…イかせ…て…?」
「ッ…」
ああもう負けた、また負けた。
なんでどうして君は私の予想の上を行くんだろう。そこで疑問系とかほんとに、もう。
かわいいったら、ありゃしないのだ。
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対面座位ってかわいいよね。
どうしてほしいですか、そして私をどうしたいのですか。
そんな感じ^^
2012/02/28
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